尿ができ、排出されるまでの経路を尿路といいます。尿路結石とは、腎臓で作られた尿が通る道である、腎盂腎杯、尿管、膀胱、尿道などに結石ができることです。身体のどこかで体に不要になった物質が結晶のようになり、これらが集合して石のようになって尿路の中に存在する状態で、結石が存在する位置により、腎結石・尿管結石・膀胱結石などと呼ばれています。結石が尿管にひっかかったり、尿路をふさいだりすると、尿管の動きとともに激しいわき腹の痛みが生じ、また尿が下流に流れないと上流で尿がたまり淀んでしまうため、尿路感染や腎臓の機能障害などが生じます。
痛み以外にも、細菌感染が起きると高熱が出ます。また、長期間放置すると腎臓に負担がかかり、腎機能が低下することもあります。再発を繰り返す人も多いため、その場合は結石の成分を調べることも大切です。尿路結石の発症には遺伝が50%と言われており、その他は食生活が大きく関係している可能性があります。特に日本人の場合はシュウ酸カルシウム結石症と呼ばれるものが圧倒的に多くシュウ酸の摂りすぎが結石の主な原因であるといわれています。男性のピークは40代、女性のピークは50代とされています。